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剱岳定着合宿(2017/08/10~15)

8月10日

剱岳入山日

参加者: 発地(4)、CL安(3)、大橋(3)、大村(3)、千田(3)、網野(2)、荻野(1)、小林(1)、杉森(1)、星川(1)、松坂(1)、室田(1)

10:00室堂→10:40雷鳥平→11:50小休止→12:40別山乗越→13:00剱沢キャンプ場→15:00真砂沢BC

天候:晴れのち曇り

9時に室堂に到着したが、高度順応のため1時間室堂に待機してからの入山となった。室堂周辺は立山黒部アルペンルートの中継点だけあって多くの観光客が散策していた。雷鳥平に着くと依然として登山客が多かったので2隊に分けることにした。雷鳥平から急登であるのだが、順調に登っていくことができ、予定より20分程度短縮して別山乗越に到着した。その後下りとなり、剱沢キャンプ場に到着した。ここで2隊は合流した。本来ここからの剱岳の景色は格別なものであるとのことだが、今回は山頂が曇っていたので素晴らしい景色は得られなかった。ここから真砂沢キャンプ場までのルートは途中に剱沢雪渓があることからアイゼンとピッケルを使って下った。予定通りのペースで進み、真砂沢キャンプ場に到着した。

8月11日

雪上訓練

参加者:CL安(3)、SL大村(3)、大橋(3)、千田(3)、網野(2)、荻野(1)、小林(1)、杉森(1)、星川(1)、松坂(1)、室田(1)

03:00起床→04:00出発→05:00雪上訓練(6h)→14:15帰幕

天候:晴れ

 晴れていたが本峰方面は雲の中に隠れていた。明日から天気が崩れそうで、今日動きたい気持ちを抑えて雪訓に向かった。始めは平蔵の出合手前の斜面で歩行訓練と滑落停止訓練をやった。5月の月山新歓合宿と6月の飯豊初夏合宿で散々歩き回った成果はしっかり出ていた。見てて不安なやつはいなかった。そういえば僕が1年生の時は5月の月山でちょっとやっただけで剱合宿だった。1年生のときにこれだけできると安心。時間半ほど訓練した後、長次郎谷を詰めて熊の岩まで登った。熊の岩周辺でスノーバーや土嚢袋を使った支点工作やスタカットなどの練習を1年生主体で行った。3時間ほど訓練したのち長次郎谷を下り、今度はツェルト搬送訓練をやった。要救助者の梱包が不十分で、包まれていた小林はとても辛そうだった。しっかり包みましょう。(安記)

8月12日

別山・真砂岳

参加者:CL 千田(3),SL 松坂(1),室田(1)

04:00 BC → 06:40 剱沢キャンプ場 → 07:55 別山 (撤退開始) → 09:00 剱沢キャンプ場 → 11:05 BC

天候:行きの雪渓上は晴れ。剱沢キャンプ場から別山までは雨。

予定通り4:00にBCを出発し,雪渓に乗り移る地点でアイゼンを履き剱沢雪渓を登った。剱沢キャンプ場に近づくころから雨が降り出したため,レインウェアとザックカバーを付けて進むことに。雨で視界も良くなかったが別山までは登り,真砂岳まで進むかは別山に着いたときの状況で考えることになった。別山乗越へ向かう登山道と別山に向かう登山道の分かれ道から別山まではホワイトアウトで視界はかなり悪く,また雨のせいで体がとても冷えた。07:55剱沢キャンプ場から1時間15分で別山に到着。この時点で時間が少し押していたのと,これから先に進んでも天候が回復しないと見込めたため撤退をすることに。山頂では写真撮影と軽い休憩をとり,早めに下山を始めた。下山開始直後,幸運にも稜線付近の雲が晴れ,立山三山の姿や,雲がかかりながらも少しだけ室堂平の方も見えた。しかし,その後すぐに雲がかかって視界が悪くなり,また雨も降り出した。剱沢キャンプ場に着くころには雨も本降りとなったが,登りのときとは違い,薄っすらとながらも剱岳本峰の姿を見ることができた。また,ここで剱岳の現在の状況が分かるホワイトボードを見せてもらい,最新情報を手に入れた。下りの剱沢雪渓ではツボ足で下り,滑ったり,転倒することも少しあったが安全にBCまで戻ることができた。

今回の反省点として挙げられるのはアイゼンの着脱が遅く,時間がかかってしまったことだ。そのせいで予定時間を少し押してしまったのはあまり良くない。まだあまり慣れてないとはいえ,素早く正確にできるようになる必要があるため,下界でも練習するなどして技術を身に着けていきたい。(室田記)

源次郎尾根

参加者:CL常田(M1)、SL安(3)、荻野(1)

天候:曇りのち雨

 源次郎尾根は、山容巍巍として「岩と雪の殿堂」と呼ばれ、多くの登山者の愛好を集める劔岳山頂から南東側に張り出し剣沢左岸に達する岩尾根である。八ッ峰とともに劔岳東面を構成する代表格であり、一、二峰の峰からなる。主稜線の初登攀は1925年に第三高校(現京都大学)の今西錦司らが佐伯源之助のガイドによってなしている。この芦峅寺のガイド佐伯源之助が、前年に平蔵谷上部より尾根に出て頂上に達したことを記念し、屋号より名をとって源次郎尾根と名付けられた。

 源次郎尾根は劔岳のバリエーションルートの中では入門レベルであるが、我々が向かったこの日は尾根にとりついてから30分ほどすると雨が降りだして残念なコンディションであった。この雨により一峰手前の2つ目の核心を登り切ったところで撤退を決めお昼前にBCに帰幕した。雨に打たれながらのバリエーションルートの下りでは、懸垂下降の支点をいかに早く的確に決め、安全に戻れるかがカギであると感じた。(荻野記)

源次郎(C隊)

参加者:CL発地(4)、SL見原(3)、星川(1)

4:05 BC発→4:50 取り付き→6:30 2つ目の核心→7:50 ルンゼ手前で撤退

→11:00 2つ目の核心→14:00 平蔵谷の出合→14:40 BC着

天候:晴れ後雨

4:05にBCを出発し、4:50に源次郎尾根に取り付いた。2つ目の核心では、雨が少し降ったことで岩が濡れていることもあり、B隊が苦戦していたため抜いて先に進んだ。その後雨が強くなってきたことからルンゼの手前で撤退を決定した。しかし、後続のパーティーが続々と登ってきたため、2つ目の核心の上のスラブで雨ざらしのまま1時間ほど待つことになった。計8回懸垂下降して撤退したが、支点に取った木の根でロープロープが引っ掛かり動かせなくなることがあった。また、水を吸ったロープが伸び縮みしやすくなることや、泥はねしやすくなることが分かった。濡れた木の根は非常に滑りやすくなっているため足を置く際は十分に気を付けるべきであることを学んだ。

 今回は雨により撤退となったが、後続パーティーの通過を待つ際にレインウェアの下を履くのを渋り、体温が下がりやすくなっていたため、早くに履くべきだった。(星川記)

撤退中

8月13日

本峰南壁A2

メンバー:CL安(3)、SL千田(3)、星川(1)

天候:晴れ

04:00 BC発→(星川がハーネスを忘れておりBCに戻る)→04:20 BC再出発→06:50 取付き着→07:30 登攀開始→08:00 1P終了点→08:50 2P終了点→09:50 3P終了点→10:30 4P終了点→11:10 5P終了点→12:00 剱岳山頂→14:00 平蔵のコル→15:50 BC着

04:00、BCを出発した。例によってヘッドライトを点けての行進である。15分ほど歩いた頃だろうか、BCから「誰かのハーネスがBCに残っている」という旨の無線が入った。ほどなくして星川のものであることが判明し、いったんBCに戻った。若干のロスはあったものの、そこから頑張って歩いて巻けばいいだけの話である。我々は本峰南壁を目指し再び歩き始めた。

平蔵谷では途中大きく割れている箇所があり、右岸側の岩場から突破した。アイゼンを履いた状態ではあったが問題はなかった。高度を稼ぐにつれて南壁A2の様子も徐々に明らかになっていき、我々も気持ちの昂りを感じていた。

(南壁A2の取付き。正面に見えるバンドから取付きます)

取付きの外傾テラスは顕著であり、雪渓もまだまだしっかり繋がっていたため取り付くのは容易だった。みな登攀前に催してしまい、これは登る前に出しておきたいぞ、ということになったため少々長めのトイレ休憩を設けてから準備に取り掛かった。

この日、先行は1パーティーいたが既にずいぶん上まで登っており、自分たちのペースで登攀を開始することができた。いつもと同じようにビレイ点を工作し、お互いに結び目やビレイ器、環付カラビナが正しくセットされているかを確認。いつも通りにやることで若干緊張も和らいだように思う。

リードは僕だった。久々の外岩ということもあり、1P目はやはり緊張した。登りながら下を見ると、2,3パーティーが取付きに来ているようだ。「まじかよ。南壁A2って不人気って聞いてたけど普通に人来るじゃん」などと思いながら登っていた。ホールドはかなり豊富な印象で、快適に1P目を登り終えた。今回は25m登った地点に残置スリングなどが豊富にあったためここでピッチを切ったが、40mほどの地点で切る人もいるらしい。短く切ったことで後続パーティーが詰まり気味になってしまった。これは僕の経験不足でした。すみません…。この後のピッチはいずれも40~45mでピッチを切ることにした。

(1P目を登る星川)

2P目はテラスの右からハイマツ混じりの岩を登っていき、右側に岩壁が立ってきた箇所でピッチを切った。別山尾根を登る登山客がよく見えた。

3P目が核心だったように思う。ビレイ点から右上してそのあたりから立ったルンゼが始まるのだが、これがなかなかシビれた。苦戦したものの、カムを決めてなんとかランニングビレイを取るとそこからはスムーズに次の手が出た。ルンゼ上部のハイマツを突破するとリッジに出た。リッジに出てからさらに20mほど進み、計40mほどの箇所でピッチを切った。

4P目はリッジ通しであった。登攀自体で難しいような箇所はなかったが、ロープの取り回しでやや苦戦した。このあたりからは高度感も出てきてなかなかに気持ちよかった。基本的にはリッジの真上を進めるが、途中トラバース気味に行った方がいい箇所もあった。

5P目も同様であった。

(山頂直下はロープなしでも行ける。高度感が気持ちいい)

そこから上部はロープなしでも行けるような岩場だった。最後までリッジ通しで進むとついに山頂の祠が見えた。登攀をしてそのまま山頂に出るってのは最高に気持ちいいですね。しばらく余韻に浸りながら、下降の準備をするのであった。

(山頂にて。みんな充実感ある顔してますね)

そのあとはカニのヨコバイから平蔵のコルに下り、登りで通ったガレ場を再び下りて平蔵谷を下降した。15:50、真砂沢のBCに帰幕した。

南壁A2は全体を通して岩が脆かった。どの箇所でも落石に十分注意する必要がある。また今回はハーケンを打ち足してアンカーを作ったが、他のパーティーではピナクルを積極的に使っていた。確かにその方が時短だし信頼度も高いように感じたので、次回からの参考にしたい。(千田 記)

長次郎谷

参加者:CL 常田(OB),SL 発地(4), 小林(1), 杉森(1), 松坂(1)

天気 晴

0300 起床

0400 BC発

0625 熊ノ岩上部通過

0810 左俣コル

0850 剣岳

0920 剣岳発

1000 平蔵コル

1140 平蔵出会

1230 帰幕

 前日にメンバー変更があったが、それ以外の問題はなく行動を開始した。熊ノ岩の上部までは途中休憩を挟みながら特に問題なく進んだ。ここから熊ノ岩の上部を通り左俣へ進む。熊ノ岩から左俣への道はガレており、何度か落石が起きてしまった。左俣に入ると八ツ峰の方から大きく長い落石の音が聞こえた。左俣にはコルまでに3箇所大きなクレバスがあり、小さいものも多々見受けられた。クレバスを避けるために何度もトラバースをして蛇行しながら左俣を詰めていった。途中トラバースの際には安全のためフィックスを張って進んだ。またその後大きなクレバスがあり最初は右岸の岩場から巻いていこうと考えたが、パーティの技量を考えると不可能であり、撤退も考えられたが、左岸に雪渓を下りて稜線の岩場に取り付けられる場所があったため、撤退する必要がなくなり、非常に嬉しかった。そこからは岩場を進み北方稜線まで問題なく行くことができた。岩の上だと体が軽くなり進みやすく感じる。ここから本峰までの道のりは浮石が多く注意が必要な道のりであったが問題なく本峰にたどり着くことができた。山頂には3連休の最終日であることからか、30人以上の人がいて、記念写真をとる人で順番待ちの列ができるほどだった。僕らも例外ではなく並んで記念撮影をした。僕にとっては初めての剣岳であった。下りではカニの横ばいで渋滞が発生していて、30分ほど通過に時間がかかった。途中Aフェース隊の様子を見ることができたのは良かった。平蔵谷の雪渓へはシュルンドがあるとのことからガレ場を少し進んでから雪渓へ下り問題なく帰幕した。シュルンドがあると教えてくれたパーティは平蔵谷と長次郎谷を間違えていたようだった。この日は終始晴れていて視界には雲海が広がっており、とても気持ちよく登ることができた。2日目までの様子ではこの日の計画がなくなる可能性があったが、なんとか晴を引き寄せることができ、僕の劔での目標の一つであった本峰を踏むということが達成された。(小林記)

後ろを振り返ると雲海が広がっていた。(長次郎谷コル付近)

山頂で記念写真を撮る。写っているのは全て1年(剣岳山頂)

八ツ峰上半

参加者:CL見原(3)、SL大橋(3)、網野(2)

0400 BC

0625 Ⅴ・Ⅵのコル

0800 Dフェースの頭

0840 Ⅶ・Ⅷのコル

1020 八ツ峰の頭

1135 池ノ谷乗越

1400 BC

 天候は晴れ。予定通りにBCを出発し、Ⅴ・Ⅵのコルへの登りに取り付いた。途中のガレ場では他パーティーの落石などがあった。Ⅵ峰の登りはロープを出さずに突破し、後立山の峰々を背にDフェースの頭に到着。そこから15m程の懸垂下降、Ⅵ峰に登り返してからさらに40m程の懸垂下降をした。Ⅶ峰は時間の関係で巻いて、Ⅶ・Ⅷのコルに復帰後順調に進んで八ツ峰の頭に到着した。ここから池ノ谷ガリー側に35m程の懸垂下降し、少し歩くと池ノ谷乗越に着いた。この時期には珍しく乗越まで雪渓が残っており、2回ほど左岸側の岩場に降りるだけでロープを出さずに長次郎谷右俣を突破した。

 八ツ峰のルートのほとんどが研究通りであった。また、必要と思われる所に残置支点があるような状態なので高度感さえ克服してしまえばある程度安全に縦走できるだろう。(見原記)

Ⅵ峰の懸垂下降の下降点から後立山連峰

8月14日

剣岳平蔵谷

参加者:CL発地(4年)、SL大橋(3年)、荻野(1年)、室田(1年)

0400BC→0700平蔵のコル→0800山頂→0830発→0930平蔵のコル→1200BC

天候:曇りのち晴れ

行動も後半に入り疲れもたまってきていたためゆっくり行こうという話になり平蔵谷では確実に高度を稼いだ。源次郎側はある程度危険という事前情報があったため離れて歩いた。これまで長次郎谷は何度も歩いたが平蔵谷に入るのは二年前の合宿以来であった。長次郎に比べると傾斜はきついがその分効率良く高度を稼げた。しかし、靴があっていないらしく上がるにつれかかとに激痛が走るようになった。そういえば、前日の八ツ峰からなんか痛い気がしていたがこれまで靴擦れしたことがなく楽観視していた。とはいえ、頑張るしかないので先に進むことにする。カニのたてばいの渋滞は思ったほどではなかった。一年の二人も問題なく通過してくれた。山頂につくとそこそこ人がいた。さっそく治療開始である。思ったよりはがれているが降りる分には問題ない範囲だったので良かった。一応無線交信を試みるがまさかの不通、恥をかくもの。初めての山頂の室田は楽しんでいる様子だった。カニのよこばいの渋滞、平蔵谷上部のザレ場、ともにひどいもの。下りの雪渓も油断せずに歩いた。(大橋記)

Dフェース富山大ルート

参加者:大村(3)、千田(3)、小林(1)

0400真砂沢ロッジ発→0600Dフェース取り付き→0700登攀開始→1220Dフェースの頭→1530Ⅴ・Ⅵのコル→1655真砂沢ロッジ

入山5日目。そろそろ疲労がたまり始める頃だが、自分は前日がテントキーパーだったため、特に身体のコンディションに問題はない。他のメンバーも、朝テントから出て顔を合わせるなり元気そうでよかった。天候も予報によれば今日はもつようで、5日目にしてようやく登攀ができる機会が回ってきた。長次郎谷を熊の岩付近まで登るのも今日で3回目だ。1回目の長次郎谷の往復から3日しかたってないが、雪渓の様子は刻一刻と変化しており、葉所場所で雪渓が薄くなっているのが確認できた。雪渓を子気味良い音をたてながら一定のリズムでけり込み約2時間で取り付きに着いた。遠くから見ると、Dフェースは思っていたよりスケールが小さなというのが第一印象だった。(実際に登ってみるととても長く感じたが。)すでに2パーティーが到着していたが、まさに登り始めようとしていた人が知り合いだった。登山研修会で行動を共にした仲だが、もう二度と会わないだろうなと思っていた。まさか山奥の岩の取り付きで再開するとは思わなかったので、ロマンを感じずにはいられなかった。記念に写真を撮り無事を祈って見送った。自分達の番が回ってくるまで1時間待ち、登攀を開始した。1P目、2P目は特に問題のないクライミングだった。先行パーティーがいたのでしばしの待ち時間を含めてゆっくり登った。3P目は岩のもろいピッチだった。終了点間際のフェース約5mが遠くから見ても厳しそうで、実際先行パーティーも時間を要していた。自分はそこを巻こうとしたが、巻くためには支点のとれなさそうなスラブを通らなくてはならなかったので、やはり見た目が厳しいフェースを登った。ホールドも少なく、岩質もかなりもろかったのでカムやハーケンは落ちたら抜ける可能性が大いにあったが、冷静に抜けられたのはよかった。ここがルートの実質的な核心だった。後続の二人も肝を冷やしながら登っていた。4P目はロープの流れを考えて、長次郎谷側が切れ落ちているリッジにでたところで区切った。残りの2ピッチはリッジ登攀となり高度感がでるとこだが、集中して登っていたため、高度感はほとんど感じ取ることができなかった。リッジ上は残置支点が乏しく、カムがかなり有効的だった。Dフェース頭に全員着いたのは12時20分で、個人的に登攀に5時間20分と時間を要してしまったのは反省点だ。待ちの時間もあったが、3人で登るのが久しぶりでロープの取り回しがうまくいかなことが何度かあったのが時間ロスの原因だと思う。Ⅴ・Ⅵのコルへの下山は懸垂下降の待ち時間が1時間も要したこともあり、遅くの下山となった。(大村記)

8月15日

剱岳下山日

参加者: 発地(4)、CL安(3)、大橋(3)、大村(3)、千田(3)、網野(2)、荻野(1)、小林(1)、星川(1)、松坂(1)、室田(1)

5:30 BC→6:15長次郎谷出合小休止→7:40剱沢キャンプ場→8:35別山乗越→9:00小休止→9:50雷鳥平→10:40室堂

天候:曇り

今日は1時間ずらしての起床となったため、出発したときにはすでに明るかった。今回の合宿で何度もBCから長次郎谷は通ったこともあって、快調なペースで進んだ。剱沢キャンプ場で登山客が多いことから2隊に分けて登ることにした。ここも順調なペースで進み、別山乗越に到着した。雷鳥坂で小休止したとき、ここでライチョウが4羽同時に現れた。みんな一斉にシャッターを切った。僕はひと時の幸せを感じた。雷鳥平に到着し、室堂まで登り返すと室堂に到着した。(松坂記)

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