八ヶ岳定着(2019/02/15-19)

April 22, 2019

参加者:CL網野(3)、SL北野(4)、松坂(2)、小林(2)、杉森(2)、星川(2)、室田(2)、山本(1)、亀岡(1)、須田(1)、永田(OB)、鈴木(OB)、長谷川(OB)

 

2/15 入山日 天候:曇り後雪

1100 八ヶ岳山荘 入山

1500 行者小屋 BC設営

2/19

0930 BC発

1150 八ヶ岳山荘 下山

 

 今回も劔の時のように総括を記す。この八ヶ岳での定着形式の山行というのは、元々部の年間の最終目標に位置づけようと考えていた。なんでそうしたかと言えば、テクニカルな冬山のルートを登る上で必要であり、東北の山ではなかなか経験することのできない冬山歩行技術の基礎を習得するのに絶好の山であったのと、定着形式のこの山行なら劔と同様にOBや4年生をお呼びすることでなんとか3年生1人という状況でもやりくりできるのではないかという考えからだった。

 

 さらに個人的なことを言えば(寧ろこれが1番大きな理由だったのだが)、2年前に行われた八ヶ岳の定着合宿で1年生だった僕は初めて冬山の楽しさというものを実感したからというのがあった。東北の冬山というのは基本的には天気が悪く、営業小屋も人も居ないしひたすらラッセルといったことが多い。未熟だった1年生の僕にとっては、冬山というのは楽しいものというよりはつらい経験のほうが多かった。そんなときに行った八ヶ岳の活気に満ち溢れていて、太陽の下でダイナミックな冬山の稜線を歩くというのは、僕にとっては目から鱗が落ちるような体験だった。

 

 そんな訳で、八ヶ岳というのは1、2年生に冬山の楽しさ、美しさというのを、インパクトを持って知ってもらうことができると思ったし、普段と雰囲気の異なる山に出かけるのはいいことだと思う。

 

 結局、自分が不甲斐なかった為に部員全員を連れて行く合宿として計画することができなくて当初の目標よりは規模を縮小した形での実施となってしまった。だけど、今年は天気の良い周期で山に入ることができ、横岳縦走といった重要なコマは二日間の快晴の日に実施することができた。雪が少なくて物足りなさはあったものの、事故もなく、概ね目的を達成することができたのは良かった。今回の山行を通して、参加した皆が冬山を楽しいと思ってくれたなら幸いだ。(網野記)

 

 下山後美濃戸口にて

2/16

ジョウゴ沢アイス

天候:曇り

参加者:L網野(3)、松坂(2)、小林(2)、杉森(2)、星川(2)、室田(2)、山本(1)、亀岡(1)、須田(1)、永田(OB)、鈴木(OB)、長谷川(OB)

05:00 起床

06:30 出発

07:00 赤岳鉱泉

07:40 F2 到着、アイスクライミング開始

11:10 F2 発

12:00 BC 

 

 入山二日目は念願のアイス。朝食が好物のお餅だったということもあり、気分上々でBCを出発。赤岳鉱泉のアイスキャンディーが見えてくると益々テンションが上がった。ジョウゴ沢に入ってすぐのF1を過ぎて少し進むとF2で、こちらはかわいらしい見た目のF1と比べなかなか立派に見えた。

 

 始めに簡単な講義を受けている間も、早く登りたくて居ても立っても居られない。ようやく自分の番ということで登り始めるも、アイゼンの前爪が短く苦戦。途中で握力の限界を感じ、一本目は無念の敗退となった。恐怖心からか無意識にアックスを強く握りすぎていたようだ。

 

 休憩がてらビレイをしていると所々にある立派な氷柱が目に入った。氷柱にアックスをさして登るのもありなのかとOBに聞くと、「ありだけど落としたら戦犯(そのシーズンはそこを登れなくなるから)」とのこと。なるほどアイスだけあって水物らしい。

 

 さらに数時間登り、スクリューの決め方などを教わった後に登攀を終了。やや名残惜しかったが、時折見えた青空に翌日以降への期待は高まった。(須田記)

 時々覗く青空

2/17

横岳縦走

参加者:CL網野(3)、SL松坂(2)、室田(2)、須田(1)、永田(OB)

05:30 発

05:50 赤岳鉱泉

07:30 硫黄岳

09:30 地蔵の頭

10:30 赤岳

11:30 BC

 

 朝4時、誰かの叫び声で目覚め、1日が始まった。手際よく準備を済ませ、朝5時半、定刻通りに出発した。

 

 赤岳鉱泉を5時50分に通過し、硫黄岳の登りに入った。順調に標高を稼ぎ、中腹で休憩した。そこで永田さんからアイゼン歩行の基礎を教えていただいた。膝を使って登るといいというアドバイスをもらい、それを実践してみたところサクサク登れた。赤岩の頭でピッケルを持ち出し、一歩一歩アイゼンの刃を踏みしめながら歩いた。すると、早大山岳部とすれ違った。彼らは蓼科山から縦走してきたそうだ。

 

 そうしている間に硫黄岳山頂に登頂した。風もかなり弱まっていて歩くのには最高のコンディションだった。硫黄岳山頂で写真を撮り、横岳へと向かった。

 

 横岳ではハシゴや鎖場が至るところにあったが、1年生含め特に問題なく進んだ。今年は雪が少なく、ハシゴや鎖場が露出しており、簡単なのだそうだ。強風も全然なかったのでいまいち物足りない感じもした。ただ、横岳縦走中の景色はこの上なく素晴らしく、富士山や南アルプスなどを一望できた。(さすがに飯豊は見えなかったが…) 特に阿弥陀岳、赤岳の迫力には圧倒されてしまった。

 

 順調に進み、ついに地蔵の頭まで来た。ここから赤岳まで標高差150m程度の上りなわけだが、意外にも疲れがたまっていて登るのに苦労した。この日は日曜日ということもあって人がかなり多く、赤岳の登りは渋滞が出来ていた。その脇を通り頂上に着いた。人も多かったため手早く記念撮影を済ませたあと、文三郎道に向かった。須田が永田さんに2ショットを懇願していたのが印象的だった。

 

 文三郎道は特に危険箇所もなく、簡単に降れた。楽しい横岳縦走だった。(松坂記)

 

地蔵尾根-阿弥陀岳

天候:快晴

参加者:CL北野(4)、SL小林(2)、杉森(2)、亀岡(1)
05:30 BC出発
06:20 地蔵の頭
07:00 赤岳
08:40 阿弥陀岳
10:30 BC着
 

 八ヶ岳に来てからの最初の本格的な行動が赤岳・阿弥陀岳であったため、正直少し緊張していた。特に阿弥陀岳の下りが恐ろしく、下りたくね〜 とテントの中でもしきりに口にしていた。

 

 朝食後、装備を整え行動を開始するとすぐに地蔵尾根の末端についた。地形図を見た限りでは最初の1ピッチはそこまでの傾斜じゃないと舐めてかかっていたが、それなりの急登で軽く絶望したのを覚えている。そこに小林の暴力的なまでの爆速ペースメイキングが加わり、久々の感覚(辛い)に笑ってしまった。彼はセカンドがピッタリついてくると自分の体力や筋力が不足していると考えてしまうらしい。僕は辛くなればなるほど前の人にくっついてしまうので相性が最悪なのだ。

 

 地蔵岳についてからはあまり辛い登りもなく、亀岡もロープを必要としなかったことからスムーズに行程を進めることができた。危惧していた阿弥陀岳の下りも想像していたほど恐ろしいものではなく、雪の感触も東北の山のそれと似ていたため落ち着いて下ることができた。

 

 しかしながらやはり危険箇所は多く、来年3年生となった時にリーダー層として下級生をあそこに連れて行くのは少し怖いと感じた。自信を持って下級生を連れて行けるよう、トレーニングや日々の山行に励みたい。(杉森記)

赤岳から見た阿弥陀岳、富士山と見切れている亀岡

2/18

横岳縦走

参加者:CL北野(4)、SL小林(2)、杉森(2)、星川(2)

天候:快晴

05:30 BC出発

07:00 硫黄岳

07:50 横岳

09:30 赤岳

10:30 BC着

 

 八ヶ岳合宿もいよいよ後半、2日連続の快晴による放射冷却によって、今朝のテント内は合宿中最低気温となっていた。朝起きたらシュラフとシュラフカバーの間が霜で白くなるほどだった。朝食のうどんも凍っており、一気に温めたことでボロボロになってしまった。凍る食材はシュラフの中に入れておく、といういい教訓になった。うどんの残骸を無理やり飲み込みさっさと準備して出発。

 

 赤岩の頭の手前で太陽が顔を出し、木々の隙間から赤く染まる周囲の山々を眺めて一息ついた。稜線に出てからは快晴のおかげで両側に広がる絶景を眺めながら進んだ。ところどころに岩場や梯子が現れ、高度感のあるスリリングな稜線歩きを味わうことができた。

 

 横岳では360度広がる大展望かつほぼ無風状態という超快適空間の中、寝転がるほどリラックスした。山の上で見る富士山は格別でした。赤岳の山頂では休憩中気を抜いたあまりヘルメットを落下させてしまった。運よく100mほど下の登山道上で見つかったが、このヘルメットの傷に戒めを込めて今後はよく気を付けたい。

 

 文三郎の下りでは先日の登山者ラッシュで雪にがっちりステップが刻まれており、見事な階段となっていた。BCに着く直前も、着いてからも荻野の影響力を強く感じる日であった。

(星川記)

 横岳での2年生

地蔵尾根-阿弥陀岳 

参加者:CL網野(3)、SL松坂(2)、室田(2)、山本(1) 

天候:快晴

0530 BC発

0630 地蔵の頭 

0640 赤岳展望荘 着

0720 赤岳展望荘 発 

0800 赤岳

0930 阿弥陀岳 着

1015 阿弥陀岳 発

1130 BC着

 

 今日はヤマテンによると,快晴弱風で気温も高いというこの上ないコンディションの予報だった。最高の景色が見られるのではと期待に胸を膨らませてして出発した。前日の隊は1ピッチでBCから稜線の地蔵の頭は登ったらしく,「それはちょっと早すぎじゃないか」と思っていたが,実際程よいペースだったにもかかわらず,我々もほぼ1ピッチで登りきった。やはり急登だと,標高差があっても短時間で登れてしまうということを改めて実感した。

 

 稜線に出ると,間もなく日の出を迎えた。赤岳の東斜面が朝焼けに染まって,とてもかっこいい。空は快晴で,周囲にある富士山やアルプスをはじめとした山々がすべてはっきりと見えた。ただ,我々東北のアルプスと呼ばれる飯豊連峰は見えなかった。残念。

日の出と富士山 

 時間にも余裕があるし,せっかくの景色を堪能しようということで,赤岳展望荘で大休止をとった。安くてダサいタオルを買ったり,飲み物を買ったり,同期のお爺さんの話をしたりとのんびり過ごした。展望荘から赤岳,阿弥陀岳までは,人も少なく,気持ちの良い稜線歩きを楽しめた。阿弥陀の山頂でも景色を堪能するため大休止をとった。

 開放感抜群

 これだけ景色がいいと,下りるのがとてももったいなかった。目の前に広がる絶景を目に焼き付けた後,名残惜しく阿弥陀岳を後にした。(室田記)

 

 

2/19

阿弥陀北稜

メンバー:CL網野(3)、SL小林(2)、松坂(2)

天候:雪

0445 発

0600 第一岩峰取り付き

0615 登攀開始

0730 登攀終了

0740 阿弥陀岳

0840 BC

 

 冬季登攀というものが初めてだったので緊張と期待をしていた。それまでの行程で取付きで渋滞している人達を見ていたので精神的な余裕はかなりあったと思う。

 

 このルートは登攀内容よりもアプローチの方がキツかったように感じる。JP手前なんてまさにそうで斜度がキツすぎて下降したいと思えなかった。

 

 正直な話今年は雪が少なかったこともあり登攀自体は夏となんら変わらなくサクサクと登りきってしまった。3ピッチだけだったのもあり物足りなさまで感じてしまった。

 

 しかしビレイしている時や待機時間には指がありえないくらい冷たくなっていたのでそういった部分を装備や慣れ、体に叩きつけたりして改善していきたい。

 

 来年は阿弥陀北西稜・赤岳主稜・大同心あたりに触れてみたい。(小林記)

 

硫黄岳ピストン

参加者:CL北野(4)、SL室田(2)、星川(2)、須田(1)、亀岡(1)、山本(1)

天候:曇り→雪

0500 BC出発

0520 赤岳鉱泉

0645 硫黄岳

0800 BC

 

 BC出発時から曇っていて、これまでのような眺望は期待できそうになかった。赤岳鉱泉までは、歩きやすい雪道をひょいひょい下って行った。赤岳鉱泉から硫黄岳までは2ピッチの間ずっと登りが続いた。途中はずっと曇り空だったが、綺麗な夜景を見ることができたため報われた気持ちになった。

 

 赤岩の頭を過ぎて稜線に出てからは雪が降り出し、多少風も吹いた。とはいえ夏道が明瞭で、雪面も踏み固められ技術的に難しい箇所はなかったため、コースタイムより早く進むことができた。頂上では迫力のある火口や、八ヶ岳の稜線を見渡すことができた。(山本記)

 硫黄岳山頂で謎ポーズをとる須田

 

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