飯豊山ダイグラ尾根(2018/11/3-4)

February 23, 2019

著者

参加者:CL網野(3)、SL松坂(2)、室田(2)、一色(1)

 

 今年で飯豊山は3回目。春に石転び沢を歩き、夏に主稜線を歩いた。さて秋はどうするか。そう考えた時に真っ先に浮かんだのがダイグラ尾根だった。ダイグラ尾根は飯豊本山に突き上げる険しい尾根である。2年前、同時期にうちの部で敗退した記録があり、今回こそは踏破する―そういう気概だった。早速計画書を作成した。秋だけあって装備は夏の想定で作った。しかし、これが誤算だった。

 

 10月末に寒気が入り、飯豊山に大雪をもたらした。秋真っ盛りの飯豊は冬化粧をし始めたのだ。Twitterであがっていた降雪後の飯豊の写真を見て絶望した。と同時に実は楽しみでもあった。

もともと夏想定でラッセルだったら引き返す想定でしたが、今回進んでしまったことは深く反省します。謹んでお詫び申し上げます。

 

11/3(土)1日目

天候:晴れ

0400 起床

0445 発

0545 吊橋

0820  休場の峰

0920 千本峰

1230 宝珠山

1350 1800m付近 撤退

1430 1670m付近 幕営

1900 就寝

 

 前日に飯豊山荘の駐車場で幕営し、暗闇の中出発した。最初は30分間の林道歩きとなる。林道歩きをして吊橋に着いたときはもう夜明けであった。周りには紅い絨毯があらゆる限りに広がっていた。まだ銀世界の気配はなかった。

 

 ダイグラ尾根に取り付いてから30分、主稜線が見えた。主稜線は雪がかなり積もっておりラッセルは必至だという不安に駆られた。それと同時に新雪をまとった飯豊主稜線の美しさに感動した。

 

 ダイグラ尾根は取り付いたときから“岩稜”を思わせた。これは“東北の源次郎尾根”といっても過言ではない。道の真ん中に通行できないような岩が出現したり、クライムダウンできるのかと思わせる急登が連続したりと様々だ。

 

 休場の峰に到着したときから雪がちょこちょこと出始めた。今シーズン初の雪だった。雪を見るたびに興奮しつつも不安を覚えた。千本峰でヘルメットとピッケルとスパッツを出し、冬装備の体制で臨んだ。最初はツボ足でひざ下程度のラッセルだった。しかし、徐々に進んでいくと藪漕ぎと雪のmixとなり、思うように進まない。たちまち飯豊山ダイグラ尾根の踏破の望みは薄れていった。

 

 宝珠山到着時点でかなり時間がかかっていた。しかし、我々はあきらめきれず進もうとした。「進もう」と判断を下した行為は今下界で思うと無謀だったかもしれない。ただ、それは山の上でもわかっていた。僕は山での限界に挑戦する千載一遇の時が来たと思っていたのだ。だから、試せるだけ試してみようと思った。あらゆる最善を尽くそうと思った。

 

 その結果が撤退だった。宝珠山より先には進んだが、限界を迎えていた。ああ。。。上に見えるのは目指していた山。下に見えるのはトレース。悔しかったが、充実していた。

 

 引き返しているとブロッケン現象が見れた。太陽が我々を投影したのだ。我々は間違いなく今日の飯豊山ダイグラ尾根における主役だったのだ。

 

 宝珠山の肩で行動終了とし、雪上で幕営した。今日は非常に天気が良く、山形市内を一望できた。夜景も見れて、星空も非常にきれいだった。

 トレースと飯豊本山

 

11/4(日) 2日目

天候:晴れ

0500 起床

0645 出発

0950 休場の峰

1230 吊橋

1345 飯豊山荘駐車場 下山

 

 雪が解けるのを待って、遅くに出発した。最初の1時間はアイゼンをはいていた。今日も天気は良かった。ダイグラ特有の岩場も落ち葉があったことで懸垂下降を1回強いられたものの特に問題なく進んだ。

 

 ただ、ダイグラは水平距離も長いため、登りと下りの時間がほぼ一緒だったのは驚きだった。温身平付近に戻ると、11/5から飯豊山荘への道は閉鎖されるだけあって紅葉狩りの観光客が多かった。(松坂記)

新雪をまとった飯豊連峰

 

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