烏帽子山~栂峰

March 13, 2020

著者

 

11/2

天候:晴れ

0330 片平集合

0415 同発

0645 羽黒神社 入山

0810 740mピーク

0930 942mピーク

1130 烏帽子山

1505 1208mピーク南のコル付近

(1200m付近)ビバーク

 

 

 

11/3(日)

天候:晴れ

0400 起床

0545 同発

910 栂峰

1110 栂峰登山口 下山

1210 羽黒神社

 

 

 

 

 定刻通りに羽黒神社を出発した。少し分かりにくい道を通り、突き当りからいざ藪の中へ。途中で内山(1年)の耳の中に藪が入り出血するアクシデントがあったものの(後に病院で受けた所鼓膜は破れていなかったそう)、烏帽子山までは藪と呼べるような藪はなく、順調に高度を上げた。

 しかし、烏帽子山以降の藪が濃かった。灌木系の藪が続き、細い枝が体中に突き刺さる。(温泉でめちゃ沁みた)体だけなら問題ないのだが目や鼻にまで入ってくると流石に無視できなくなってくる。藪の中で藻掻き、のけ反りながら進むこと実に3時間半。比較的藪が薄い地点に到達し、これ以降ここ以上に幕営に適したところはないだろうという判断を下し、ビバークした。人生初のビバーク(今回は元からビバークする計画だったので本当にビバークと言えるのかは不明だが・・・)だったが、晴れていたこと、冬用シュラフを持って行ったこともあり非常に快適だった。食事はアルファ米を持ってきていたが、個人的におかゆが微妙だった。普通の味はおいしかった。天候が良く、ツェルトを屋根のようにしていたため、前後左右非常に開放的な空間で眠りについた。

 2日目、4時起床したが視界が悪く、出発を遅らせた。二度寝最高。出発するや否や、相変わらず濃い藪が我々を出迎える。進行速度はおよそ150m/hという遅さ。桜の花びらが落ちる速度と言われる秒速5センチメートルは計算すると180m/h。どれ程の遅さか想像がつくだろうか。これでも我々は全力で進んでいるのである。稜線上からはずっと1485mピークが見えるものの、いくら進んでも一向に近づいている気がしない。1回休憩をとるとまたこの中を進むのかと腰を上げるのが億劫になってくる。精神的に疲弊しながらも1485mピークにつくと、待っていたのは笹薮だった。異なるタイプの藪に若干戸惑うも、気分転換になるかと気を取り直す。とにかく藻掻き、藻掻き、藻掻き…そして抜けた。いきなり視界が開け、気付いたら栂峰山頂についていた。その時の爽快感たるや何にも代え難い。ああ、これがあるから藪漕ぎは辞められない。努力は報われないと人は言うが、こと藪漕ぎに関してはこの言葉は間違いであると切に思う。山頂で藪を漕ぎ切った達成感に浸り、登山道を通って下山した。整備された登山道の有難みを知ると同時に、道を切り開いて山を登った過去の先人達に畏敬の念を感じた。

 今回は自分がトップを何ピッチか務めたが、やはりトップの藪漕ぎは格別だった。自分が先頭となって進んでいくワクワク感。未知の領域を開拓したいというのは誰もが持つ欲求なのではないだろうか。その欲求をお手軽に満たせる藪漕ぎ、もっと人気が出てもおかしくないと思うけどなぁ…。下山後の温泉で沁みる藪のひっかき傷の痛みに耐えながら、そんなことを考えていた。(遠藤記)

 

追伸

 装備が充実してきている現代の登山を始めて1年未満の自分が山を語るのはおこがましいことだと重々承知しているが、それを踏まえた上でなお、藪漕ぎ山行は山をやる誰もが一度は経験すべきものだと個人的に思う。最も原始的な登山を経験することで、普段の山行の有難みがより実感できる。あと普通に楽しい。辛そうと毛嫌いせずにやってみて欲しい。

 

 藪の中を行く

 山頂にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藪の中を行く                   山頂にて

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