飯豊 草衣倉尾根

September 20, 2019

著者

参加者:CL松坂(3)、SL室田(3)、木下(2)

 

今回行った草衣倉尾根は飯豊連峰の烏帽子岳に突き上げる尾根で、地形図で見るとこの尾根は他の飯豊の尾根とは違って末端から稜線までスラッとキレイに延びていてとても登高意欲をそそられる尾根だった。しかも夏道がないという最高の要素もあり、個人的に前々から行ってみたかった。この草衣倉尾根は藪こぎがメインで雪稜・雪渓歩きもあるので一年生は連れていかない計画だったが、この時期に上級生だけの山行を立てるのはいかがなものかという問題があり、色々な議論があった。結局実施することになったが、このような完全自己満足山行をやることに少し罪悪感が出てきてしまった。こんな山行に来てくれたのすけと木下に感謝したい。

 

5/18

天候:晴れ

0435 倉手山登山口、入山

0535 草衣倉尾根取り付き

0845 楢木峰

0930 1100m岩場

1220 1520m適地、幕営

 

倉手山登山口で前夜泊し、林道を1時間ほど歩いて温身平の少し先にある草衣倉尾根の末端まで行く。末端に着くも、もちろん看板も何にもなく、"ここから入るのかあ"という感じがしてワクワクしてくる。そしていざ草衣倉尾根に突入する。最初から両側が切れ落ちた細尾根が続くが、まだ藪は薄く、踏み跡もそこそこ残っていて快調に進む。しかし、登るにつれてだんだんと藪が濃くなり、いよいよ藪こぎという感じになってくる。816mピークを越えると一旦急な登りはなくなり、幾分か楽になるが、その後のちょいちょい出てくる藪の急登がつらい。特に楢ノ木峰手前の急登は、手で藪を掴んで木や枝にひっかかるザックを無理やり押し通して登っていったので結構疲れた。しかし楢ノ木峰には計画書の想定よりも1時間半近く巻いて到着した。これはもしや1日で主稜線まで登りきれるのではと期待が膨らむ。そこから少し藪を漕ぐと1110mの岩場に出た。下調べ通り簡単で短い岩場だった。そのあとは雪上を目指してひたすら藪を漕ぐのみ。岩場を越えて藪の密度はさらに濃くなり、皆喘ぎながら気合いで登る。定期的に一番後ろにいる藪こぎ隊長から激励の雄叫びが飛んできて、隊の士気が高まる。そして苦労の末、1320m付近でようやっと雪上に出た。雪上の歩きやすさに感動しつつ歩みを進めるが、この頃には隊長と副隊長のもろいズボンはビリビリに破れてしまっていた。そうこうしているうちに幕営予定地の1500m付近の雪上に到着。想像以上に平でだだっ広く、目の前には雪の大斜面が広がっていた。時間的に3時間も巻いていたので、このまま主稜線まで登り切ってしまおうかとも思ったがそこそこ疲れていたし、テン場としては最高の場所だったので予定通り幕営することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頑固な枝藪                                      雪の大斜面

 

5/19

天候:高曇り

0300 起床

0415 発

0635 烏帽子岳

0725 梅花皮小屋

0830 石転びの出合

1050 飯豊山荘

1140 倉手山登山口、下山

 

久しぶりのラーメンポテトを体に流し込んで出発。まずは雪の大斜面を200mほど登る。急登だが藪ではないので快調に進んだ。その後はまた細尾根になるので尾根上の藪を突っ切る。昨日とは違ってハイマツが主体の藪になるので少し楽だった。所々雪上に出つつ進み、傾斜が比較的緩い所は藪を避けて雪上をトラバースした。そうしているうちに主稜線が目前に迫ってきた。ここで写真を撮ろうと着ていた雨具のポッケからスマホを出そうとしたが、出てこない。どうやら藪の中に落としてきたようだ。せっかくいい気分で草衣倉尾根のフィナーレを迎えられると思ったのに気分が沈む。でも今さらどうしようもないので、スマホの事は一旦忘れて烏帽子岳まで登った。烏帽子岳からは登ってきた草衣倉尾根がよく見えた。よく登ってきたなあという感じがしたのと同時に、もう昨日のような藪こぎには戻りたくないとも思った。でもきっと下山したらまた藪こぎしたくなるに違いない。烏帽子岳からは快適な登山道を歩き、梅花皮小屋に向かった。梅花皮小屋に着くと他の登山者の方が何人かいて、「どこから来たんですか?」と聞かれた。「草衣倉尾根です」と言ったら案の定笑われてしまった。気を取り直して石転び沢を降りる。今日も天気がいいので沢山の登山者とすれ違った。挨拶を交わしつつ、石転びの出合まで高速で降りた。そこから梶川出合まで雪渓で、その後は嫌~なトラバースの登山道が続く。暑い暑い言いながら進んで砂防ダムまで降りた。ここまで来たら一安心できる。あとは車までただ歩くのみ。途中温身平に知り合いのO君の自転車が停めてあったので借りていこうかと思ったが、O君は我々に使わせないために自転車に鍵を掛けていた。仕方がないので行きと同じ林道を1時間歩いて車まで戻った。

 雨だったら行かない予定だったが,幸いにも天気に恵まれ実施することができてよかった。他の部員にも是非藪漕ぎ山行の楽しさと達成感を感じてもらいたいと思った。

 

 

 烏帽子岳山頂にて

 

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