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飯豊縦走

参加者:CL 松坂(3).SL 杉森(3).青柳(2).木下(2).山本(2)

5/3

天候:曇りのち晴れ

0330 起床

0410 入山

0620 西俣の峰

1010 頼母木小屋

1300 小屋発

1330 大石山

1415 小屋着、幕営

さて、また飯豊である。

ゴールデンウィーク前半は雨が続いたが、我々が行く時は天気がいいという予報。

今回は飯豊の北側、小国町は梅花皮荘から入山、西俣の峰を経由しタモギ小屋に出る。その後、稜線を南下し本峰を目指すというもの。

入山日前日、鈍行を乗り継ぎ小国町へ向かう。途中、山形線が強風の影響で一時停車したため、米沢での乗り換えに間に合わず2時間半ただ電車を待つという苦行を強いられた。○○東日本ひどいと皆怒っていた。

さて、2時間半遅れで小国駅に到着、ほんらいならばバスで梅花皮荘までいくはずだったが、電車の遅れのせいでタクシーを使うことになった。山行費が1人当たり2000円増えた。J○さんに請求したいところだ。

朝起きて入山である。

入山直後の急登、痩せた尾根、そして岩場、これは飯豊あるあるである。かなり早いペースで高度を上げる。高度を上げるにつれガスりが強くなる。入山前に道迷いを注意していたタモギ平で迷いそうになったがなんとかタモギ小屋に到着。コースタイムの見積もりが甘く到着は少し遅れた。天気が悪かったためとりあえずタモギ小屋で休憩する。次第に天気が良くなり大石山をピストンした。

夕暮れ時、日本海に沈む夕日をみんなで見る。日本海側の山に登ると必ず誰かが「ロシアの山が見える!」というが果たしてあれは本当にロシアの山なのか、いつも疑問に思う。(青柳記)

5/4

天候:快晴

0300 起床

0430 出発

0515 地神北峰

0615 門内岳

0715 北股岳

0745 梅花皮小屋

0900 烏帽子岳

1115 御西小屋

この日は雲一つない快晴だった。途中、発達した雪庇の通過に少し手こずった場面もあったが、危険箇所は少なく快適な稜線歩きを楽しんだ。門内岳以南は門内というだけあって登山客とすれ違うことも多かった。

幕営予定地の御西小屋に到着。水作りをしながら駄弁った。2日目なのにペットショップの匂いがするだとか、まだ長期山行認定はされないなとかそういうくだらない話である。

この日も日本海に沈む夕日を見ながら、あれは佐渡島だーとか、能登半島が見えるぞとか(能登半島が飯豊から見えるわけがない)そういう話をした。

飯豊を挟んで新潟の夜景と会津の夜景が同時に見えたときに、ああ山にいるんだなと実感した。そして寝た。(青柳記)

5/5

天候:晴れ

0405御西小屋発

0525大日岳

0640御西小屋

0815飯豊山頂

0900本山小屋

1030切合小屋

1205三国小屋

3時に起床して、4時に幕営装備を置いて大日岳に向かった。昨日から天気が良く、雲一つない天気だった。大日岳直下は斜度40度の急こう配だったためアイゼンを装着して歩いた。アイゼンはそれなりに刺さって登り甲斐のある斜面であった。大日岳に到着すると日本海が見えて、周囲の景色を一望できた。日が昇り、周りを燦然と照らしていた。大日岳を問題なくピストンして御西小屋で幕営装備を回収したのち、飯豊山へと向かった。御西小屋~飯豊本山は夏になるとニッコウキスゲが美しく出迎えてくれるところであるが、春もまた一面の雪景色で出迎えてくれた。

飯豊本山を望む

飯豊の雪景色は素晴らしかった。Twitterで槍に次ぐいいね数をもらったのも頷ける。

飯豊本山直下から雪が消え、夏道をたどった。夏道は雪がなく、順調に登って行った。特に問題なく飯豊本山を踏み、大休止をとった。「いいではいいで」という発言はこの縦走が最初で最後だった。順調に飯豊本山を降りていき、切合小屋に到着した。切合小屋あたりから気温が上がっていった。しかしながら、切合小屋から三国小屋までは比較的尾根が痩せていて、雪庇もそこそこ発達していた。今となってはここを真っ昼間に通過するのは少し危険だったように感じる。

雪庇の処理に難儀する

雪庇が発達していたので先頭を杉森にして進んだ。雪庇の処理をちゃんとやってくれて助かった。今にも崩れ落ちそうな踏み抜きを歩くのはこの時期特有ではあったが、かなりひやひやした。

ほどなくして三国小屋に到着したが、幕営できるようなスペースがなかったので小屋泊することとした。この日は暑かったので、雪渓からぽたぽたと垂れ落ちた水を採集した。今まで水は雪からガスを沸かして作っていたが、すこぶるまずかった。しかし、この水は不純物が取り除かれていたのでおいしく、皆興奮していた。

その日は様々な人の様々な雑談を耳にして眠りについた。(松坂記)

5/6

天候:晴れ

0430小屋発

0700上ノ越

0805登山口

0900弥平四郎着

今日は午後から荒れる予報だったので早くコマを進めた。弥平四郎へと続く登山道は雪庇の崩壊が激しく、雪庇を避けて通過した。しかし、これがあだとなって巻岩山からの下りを誤った尾根に入ってしまった。これは反省点である。

後は特に問題なく下り、登山口に降りると飯豊のブナの新緑が美しかった。

今回、青柳の提案によって建てられた計画であったが、天候に恵まれたこともあってなかなか充実した縦走となった。3年生にとってはマネジメント、2年生にとっては上級生として1年生に指導する良い準備となっただろう。予備日が取れなかったことが大きな反省点であったが、仕方ないかもしれない。部会で半ばごり押ししてしまったのは申し訳なく思っている。(松坂記)

ベストショット

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