参加者:CL大村(2)、SL大橋(2)、網野(1)
9/8 雨のち晴れ
1100静岡市田代
1330沼平
前日に大橋宅に集まり、買い出し等の準備をすました。この日は静岡駅からこの日の幕営地である沼平まで、ほぼバスを乗り継ぐことで行けるはずだった。だが、温暖前線の通過に伴った激しい降雨により、バスが運休となってしまった。沼平まで16kmのところで降車することになった。8kmほど歩いたところで、ヒッチハイクに成功した。初日で装備を濡らすことになったが、午後になると晴れため十分に乾かせた。沼平では畑薙第一ダム前にテントを張り、だらだらしていた。地図には記載されてなかったが、沼平には水場があった。
9/9
0330起床
0430沼平発
0654ウソッコ沢小屋
0837横窪沢小屋
1130茶臼小屋
コンビニの飯をとり一時間で出発。畑薙大吊橋(延長181m巾20cm)をビビりながら渡ると標高差1500mの登りがまっていた。横窪沢小屋までは緩かったが、そこから急登が最後まで続いた。イーブンペースでゆっくり進んだため皆ばてなかった。終始樹林帯で風も当たらずかなりの汗を流した。茶臼小屋に着くとやっと展望がひらけた。向いの山では、青々とした空に入道雲が立ち込めていた。前日の大雨の中、今日の急登を登ってきたという立命館大学山岳部の方にお会いし、過剰に持ってきてしまったというレトルトの食糧を頂いた。ぶり大根などをおいしくいただいた。
9/10 晴れ
0300起床
0417茶臼小屋
0443茶臼岳
0636易老岳
0900光岳
1020イザルガ岳
1410茶臼小屋幕営
この日は幕営装備と食糧を茶臼小屋にデポし、軽装で光岳をピストンした。あたりが白みだ
す前に茶臼岳についた。そこでしばらく朝日を見て立ち尽くしていた。富士山まで見通す
ことができた。かなり時間を巻いて計画が進んだので光石で景色を眺めてぼうっとしていた。若干1年の網野がペースをとばし過ぎたようで後半で疲れていた。イザルガ岳で明日の道のりをすべて見通すことができたが、とてつもなく長そうに見えたので、明日の行程が不安になった。結局2時間巻いて茶臼小屋に帰着した。
9/11 晴れ
0300起床
0435茶臼小屋発
0732聖平
0948聖岳
1153兎岳
1343中盛丸山
1450百閒洞山の家
距離と高低差がダントツできつい日だった。聖岳の700mの急登は2ピッチで登りきることができた。しかしその後も、兎岳、中盛丸山などのいくつものピークがあり、メンバー一同は疲労困憊疲した様子だった。シャリバテ気味の者もいるようであった。自分も行動食がなくなり、他の日の分から補う必要がでた。行程によって行動食の量を変える必要を感じた。ピッチを細かくとることでなんとか百閒洞山の家に着いた。テン場には自分たち以外に2パーティーしかおらず、静かでとても心地よかった。疲れ切ったメンバーは夜ぐっすり眠れていたようだった。
9/12 晴れ
0500起床
0635百閒洞山の家発
0715百閒平
0849赤石岳
1037ダマシ平
1130荒川小屋幕営
早朝、赤石岳に向かって歩き出すと、富士山と赤石岳には傘雲がかかっていた。秋雨前線の影響により、大気が不安定な状態であったが荒川小屋に着くまでに雨は観測されなかった。昨日の疲労感はメンバーの歩きには見られず、順調な足取りだった。4,5人用テントに3人で快適に寝ているおかげだろうか。明石岳に着くと、赤石避難小屋を営むおしどり夫婦に招かれて、お茶やお菓子をたくさん頂いた。荒川小屋でも就寝時間の18:00まで何もすることがなかったので――この時間がなによりも好きなのだが――再び残った行動食でささやかなお茶会をした。今回の縦走ではお茶やらミルクティーやらをテン場でひたすら飲んでいたので、お腹の調子が良かった。
9/13 雨
0300起床
1100停滞決定
前日、天気図と専門天気図によって明日の天気を占い、この日は大荒れとなるとされた。結果的に雨は15:00頃までやむことはなく、12:00まで横殴りの強い雨が続いた。大雨による荒川岳からの下りのカール地形や大崩落地への影響の懸念により停滞をきめた。
9/14 曇り
0300起床
0430荒川小屋発
0540荒川前岳
0745高山裏避難小屋
0848板屋岳
1050小河内岳
1221烏帽子岳
1300三伏峠小屋
午後から雨の予報であったため、悪沢岳ピストンはカットしテン場に急いだ。荒川前岳では視界はなくガスっていた。台風の接近と秋雨前線の影響により、今後の行程で安全を確保するのが難しいと考え、15日の下山を決定した。韓国からきたという登山者から、ビビンバやチャーハンのドライフードを頂いたが、日本のものより優れていると感じた。
9/15 晴れ
0430起床
0600三伏峠小屋発
0750鳥倉山登山口
0830ゲート
前日に電波の入るところからタクシーの予約をして鳥倉山登山口先のゲートより下山した。伊那大島駅までのバスを待つ間、雨で濡れた装備をすべて乾かした。信州まつかわ温泉・清流苑で、南アルプスを眺めながら溜まった疲労や汗を洗い流した。広河原までいけなかったことはとてもくやしいし、また一人でも南アルプスに向かいたいと思う。